故人の「私の5年史」を読み、思ったことと決めたこと

2020年12月3日木曜日

雑記

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先日、父方の祖母が他界しました。

訃報を受けたのは土曜日で、紅葉狩りの最中でした。
メッセージはまだしも、母からの電話は珍しく、なんだか嫌な予感はしました。

母方の祖母はかねてより介護が必要で、意識を失うことがしばしばあり、
そう長くはないのではないかと心づもりをしていたのですが、
父方の祖母は、背中こそ丸めていたものの、
自身の世話はすべて自身でこなし、頭もはっきりしていたので、
不意打ちのようでした。

翌々日に実家に戻ると、父親と叔父達で遺品整理を大方済ませてあり、
祖母の日記が約20年分置いてありました。

「私の5年史」という5年間日記で、
1ページごと、ある日付に対して5年分書き込むスペースがあり、
昨年や2年前の今日に何を書いたかを振り返られるようになっている仕様でした。

祖母が使用していたのは石田総業製で、生協から入手できるもののようでした。

人に読まれることを前提としていないはずなので、
生前の思いを盗み見するようで少しためらわれたのですが、
父から「恨み言は一切なく、読んで問題ない。明日の葬儀で棺に入れる。」
という言葉があり、興味本位で読むことにしました。

内容は、概ね

・その日出会った人のこと、もらったもの、買い物、食べたものの感想
・大きなニュース(ライブドアショック、小泉訪朝、東日本大震災、政権交代...)
・臨時イベント(僕たち孫の帰省、親戚の集まり等)
・絵、短歌、俳句

等で、ほぼ毎日継続して書かれていました。
本当に愚痴や悪態など一切見当たりませんでした。
誰も見ていないし、漏れ出そうなものですが。。

生前祖母と話していたとき、
私でも忘れているような思い出話の細部を覚えて

毎日考えたことを、筆を執ってアウトプットする習慣が、
年齢にそぐわない記憶力を支えていたのかと理解しました。

せっかくなので、祖母の日記を盗み見しておしまいではなく、
鮮度あるうちに文に起こして整理する、ということを
無理ない範囲で続けてみようかな、と思いました。


これは私の大学入試合格発表日のイラストです。
(たぶん私が胴上げされています。)


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