高校3年生の子を持つ叔母が、
「うちの子が進路について何も考えていない」と言っていました。
(その子を前にして親戚にそんなこと喋るのもどうかと思いますが…)
図. 高校3年生の従兄弟のイメージ
聞くと、以下を危惧しているようでした。
① 東京は誘惑の街であり、一人暮らしというのが親として不安
②「東京に行きたい」とは言うものの、具体的に何がしたいのかわからず、
ただ東京に対する憧れのみで言っているだけなのではないか。
③ それに向けて勉強をしていない
②「東京に行きたい」とは言うものの、具体的に何がしたいのかわからず、
ただ東京に対する憧れのみで言っているだけなのではないか。
③ それに向けて勉強をしていない
要は「東京に行ってほしくない」というのが親の真意であるように思いました。
特に①はそもそも田舎者の思い込みなので、東京行きを反対する理由にはならないと伝えました。
②、③については一方の意見だけ聞くのもフェアじゃないと思い、当の本人に話を聞いてみると、
「本社機能が集中し、経済首都である東京で、経営学または商学を学びたい」ということを、訥々と話してくれました。
論理に飛躍があったり、認識が実態とずれていたりと、ツッコミどころは色々ありながらも、
私の高3生時代より遥かに、それなりに考えて自身の進路を考えているようでした。
親と子でコミュニケーションが上手く取れておらず、このまま自己実現の芽が絶たれるのも勿体無いと思い、②③を乗り越える戦略について彼に説きました。
出資者(親)に緻密な論理でビジョンを示せ
これは②に対する戦略です。
②「東京に行きたい」とは言うものの、具体的に何がしたいのかわからず、
ただ東京に対する憧れのみで言っているだけなのではないか。
ただ東京に対する憧れのみで言っているだけなのではないか。
例えば以下の事項について、自己分析と想定問答を考えるように言いました。
・なぜ東京(又は東京にあるその大学)でなければならないか?
・それは地方では実現不可能なのか?
・それは地方では実現不可能なのか?
こういうのは就活に通じる部分があります。
あらためて自分自身に問うことで、「本当にやりたいこと」を自分の中で整理できるものであり、
その結果もしかしたら「東京じゃなくてもいいのでは?」という結論に到るかもしれませんし、やはり「東京でなければだめだ!」となるかもしれません。
自己分析を経た後では説得力が格段に変わってきますし、
事前に問答を想定しておけば、いちゃもんに対しても上手く切り返すことができます。
彼には、それぞれ最低3つは想定問答を構築するよう伝えました。
また、副次的な効果として、
「ちゃんと将来について考えている」という安心材料を親に与えることができます。
「何も考えていない」と思われている点を払拭できます。
ただし、緻密な論理を構築しても人は動かない場合があります。
出資者(親)の情に訴えかけて出資させろ
これは③に対する戦術です。
③ それに向けて勉強をしていない
前項は戦略でしたが、本項はそれを実現するための戦術となります。
ビジョンはわかったが、身銭を切って投資するには、
「投資したい」と思わせなければなりません。
その判断材料としては、対象の信頼、実績、経験等であり、
投資に対してどれだけ回収が見込めるかという指標になります。
これを本件に適用するとどうなるか。
親から信頼を勝ち取るにはどうするか。
結論としては勉強するしかありません。
・勉強をして成績を上げる
だけではなく、
・勉強している姿を見せる
ことも重要と考えます。
思いの外成績が伸びず、第一志望に届かなかったとしても、
子供が目標に向けて努力している姿を見せつけられて、
それを無碍に反対するのは難しいです。
したがって、勉強している姿それ自体が説得材料になりえます。
論理だけではなく、このように感情に訴えることも説得には必要です。
具体的な条件を提示すべし
いよいよ説得です。緻密なビジョンを示すことができました。
勉強をやるという意志も持っています。
しかし、実績が無い以上、それでも納得しない可能性があります。
その場合は条件を突きつけて、交渉をしましょう。
例えば以下のとおり。
・次回の模試で○○大学のB判定を取る。
・次回のテストで全教科80点以上を取る。
・毎日2時間勉強する。
・次回のテストで全教科80点以上を取る。
・毎日2時間勉強する。
等を達成する代わりに、希望の大学に行くことを許してもらう、というものです。
目標設定のコツは、時間や判定値等を期日とともに示すことです。
これを「うん」と言ってもらえるまで折衝することです。
結論
彼が経営や商学を学びたいと言うので、親を出資者に例えてプレゼンすることをベースに説きました。
・相手を説得する
・就活の面接対策をする
・就活の面接対策をする
等、一般に通じる内容と思いましたので、自分の就職活動を思い出しながら整理してみました。
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